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金八先生ファイナル

 2011/03/27 今日は「金八先生ファイナル」の放送がありました。昭和54年から始まっているといいますから、私が本校にいた期間と全く重なっています。

 ドラマですね。絵空事ですね。とは言いません・・・武田鉄矢とその生徒達のスタジオでの実在した「クラス」だったのだろうと思います。「3年B組」を卒業した生徒達がいて、それぞれの人生を切り開いて行った。俳優になれなくても「金八先生なら誉めてくれるはず」そう思って生きてきた生徒達が多かったでしょうし、演技で行った金八役が人生を変えてしまったのが武田鉄矢さんなのでしょうし・・・いやその前に「黄色いハンカチ」がありましたが・・・・。

 同時代の教師から見れば・・全国で行われていた「教育実践の紹介」みたいな番組でした。研究会で発表されたと思ったら翌年には番組になっていたと言った感じでした。そうですね・・校長や教育員会は困った番組が始まったと思っていたに違いありません。「非行は力で押さえつける」「生徒になめられない」「体罰やむなし」という論調の方が圧倒的でした。ですから「生徒に寄り添って」何て言うのはもってのほかでした。・・・それが崩れるのは「高塚高校の校門圧死事件」からです。遅刻指導のためには生徒が校門に挟まれて死んでもしかたがない・・そうしたニュアンスの学校側の発言が世論から指弾されて、文部省もそれまでの「放置」を改める決意を示してからでした。
・・・・・この辺の教育の変遷は複雑なのですが・・・簡単に説明すると、このころ教育に関して三つの考え方がありました。 ① 教育は「全国一律でなければならない」とする文部省の考え方です。教育内容から生徒指導まで、国が決めたままでなければならない。公教育とはそういうものだ・・・という考え方です。 制服から持ち物まで自由はあり得ないとするものです。 ②は、自由が良い。統制は反対だ。という考え方です。これも気分に近いもので・・「生徒はほっておけばいい、教師は授業を教えていればいいのだ」から「全ての統制はいけない」まで様々な色がありました。 ③ 自由でなく生徒自治が大切だという考え方です。私はこの③の考え方が正しい・・と今でも考えています。 金八先生のころは文部省は①の立場が強かったので、②の自由と③の自治は共に共同できました。金八先生もその立場でした。ただ自由を得るためには、生徒の自覚を促すという意味で「説教」が良く登場しました。生徒にわかってもらわなければ生徒の自由を実現することができなかったからです。

 ところが文部省・・いや中曽根内閣は臨教審を設置して教育の方向を②の自由主義に切り替えたのです。・・まったく手のひらを返すようにです。全国一律を止める。学校を多様化する。学校格差も当然、全ては自由競争に・・・・このころから金八先生の迷走が始まりました。・・子供達も進学競争に走り始め、孤立と引きこもりが多発しました。学校に反発する生徒の気持ちがわかる・・・ではなく、弱い者いじめ・・生徒に向かうと「いじめ」教師に向かうと「学級崩壊」という事になり、生徒が一体になるという事が少なくなり・・・その頃から金八先生のドラマは「フクション」の要素を強めて来ていました。同時に「自由のための金八先生の説教」が生徒に「うざい」と言われるよ
うになっていました。「何をやってもいいんだよ。ただしうまくいかないのは自己責任だよ」という文科省の言い方の方が生徒には快く響くでしょう。学校はサービスを売るところ・・この方が生徒にとって楽ですから「お客様は神様」ですから。

 「最後の金八」は「人とは関わるものだ。腐ったミカンなどない」という事を生徒全員に説教する形で提示しました。卒業生の力に依拠しながら・・・・。


 君達、高校生はどう思いますか? 今の生徒はそんなにエゴイストでしょうか? そんな事はないですね。友達が大事という事を知っています。ただ、深入りしません。空気読めよ・・・ですね。ですからドラマの作家と違って私はこれからの君達を楽観的に見ています。自由がそんなに良いものではなく、人は人の中でしか生きられない。と言うことを君達は十分知っていると思います。



 * 3・11は日本の歴史を大きく変える事件です。 今までのやり方は終わったという事が全ての人の頭によぎっていると思います。それは君達がうすうす感じていたものをはっきりさせた大事件だったと思います。






 

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